文学・評論5

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なんくるない
よしもとばななは「キッチン」しか読んだことが無いけれど、好きである。独特?のゆるい雰囲気が好きなのかもしれない。肩肘を張らない雰囲気がある。そのよしもとばななが沖縄を舞台にした小説を書くのだから、そ......
女ですもの
妊娠、出産、子育てのエピソードは楽しく読めますよ。 さすが、異能のひと達です。 妻とか、母とか、嫁とか、娘とか、既存の女性の意識にとらわれすぎて、 息苦しいひとには、こういう考え方もあるんだわっ......
TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)
友達にすすめられてこの本を手にとりました。吉本ばななさんをはじめて読んだのは『白河夜船』だったので、大人しめの純文学ではなく、こんなにいたずらで、清清しい、物語主導のものも書いているんだと少しびっく......
キッチン (角川文庫)
ストーリーは自体は、非現実的な設定とはいえそんなに珍しいものとは言えず 描写についても何か特徴的なものを感じるわけではなく 短くて、とりあえず読みやすく、 ただ、この小説の根底に流れている孤独感や......
ベリーショーツ 54のスマイル短編
まず、妙な本でした。ケース付きで横長、必要以上に長いしおりには、オモチャが貼り付いていて。 あー、みんなで面白そうなコトして遊んでるー、という。見た目も中身も脱力系。 ばななさんライフに、生まれて......
High and dry(はつ恋) (文春文庫 よ 20-3)
主人公の夕子と、その家族、初恋相手のキュウちゃん、 夕子とキュウちゃんがかわいい奇跡を体験したことをきっかけに、 それぞれが少しずつ変化をはじめる、関わり合って成長していく。 不変の存在として出てく......
デッドエンドの思い出 (文春文庫)
はらりふわりとした感覚を主人公と共有する不思議な世界観が詰まった作品集だと思います。 主人公が少しずつ成長していく姿や登場人物たちの心温まるセリフが、ほのぼのとしていてスーッと心に溶け込んでいくよう......
海のふた (中公文庫)
文庫を再読しました。 かき氷屋という職業には、全然リアリティがないのに その仕事を考え実行に移していく流れや、 主人公の気持ちの動きには物凄くリアリティが感じられます。 もしかすると、ほとんど架空......
なるほどの対話 (新潮文庫)
心理療法家の河合隼雄氏と、「その人の中にちょっとだけ、でも深く残るものを書きたい」という小説家・吉本ばなな氏の、いわば「心の専門家」同志のテンポの良い対話が、心の叫びの聞き方や、人の生き方を教えてく......
人生の旅をゆく
彼女の作品は無条件に好き、と言える。 あまりエッセイは読まないけれど、彼女のエッセイは別。 魂に正直に、感じたままをきちんと表現出来るって、 すごいことだと思う。 彼女の言葉で、大切なことを改め......
芥川賞全集 第4巻 (4) 本の話 確証 闘牛 異邦人 春の草 壁 広場の孤独 漢奸
昭和24年上半期から昭和26年下半期の芥川賞受賞作を収録。 本の話 由起しげ子 亡くなった義兄の蔵書を窮乏のため泣く泣く売却することにした私。人のよい義兄との思い出がある本を必要としてくれて......
みだれ髪 (新潮文庫)
なんと贅沢な文庫本だろう。 一ページあたり四首の配列と、ほどよい活字の大きさが、文庫本とは思えぬほど絶妙な結構をもたらしている。 藤島武二の挿絵も素晴らしい。六章からなる歌集に続き「訳と鑑賞......
全訳源氏物語 (上巻) (角川文庫クラシックス)
学生時代に谷崎源氏を読みましたが、後から読んだ与謝野源氏の方が私は好みです。 千年も昔の物語とは思えないほど読みやすくて面白い。 物語の世界に引き込まれます。 上巻は 「桐壺」から「乙女」までが収......
全訳源氏物語 (下巻) (角川文庫クラシックス)
男の人の名前で一番好きな名前が「薫」です。華やかな運命をほしいままにした源氏とは違い、彼はかなり若い頃から、自分の宿命に悩み、出家も考えます。恵まれた境遇にあるのに。。。そこに惹かれます。光源氏の時......
全訳源氏物語 (中巻)
「胡蝶」の帖で春を祝う紫の上の町での光景があまりにも美しくて、気に入っています。平安の時代の貴族の色遣いって素敵だなあ。。。「梅が枝」で明石の姫君のために紫の上や源氏が香を調合するのですが、その描写......
チョコレート語訳 みだれ髪
出版されてすぐに買いましたが、数年たった今でも、時々出しては読み返すというのを繰返しているお気に入りの1冊です。与謝野晶子が歌を読んだ当時と現代では、社会における「恋愛」事情が今とは多少は異なってい......
詞華集 君死にたまうことなかれ (美しい日本の詩歌)
最近日本語の本がよく発売されていますが、それは何故かと考えてみれば、最近の言葉使いの悪さから来ているのであって、もともとは綺麗な言葉を使う日本人女性が多かったわけです。言葉が汚れれば国も汚れていくそ......
夢想―ミュシャ小画集 (アートルピナス)
ミュシャと与謝野晶子この二人が一冊の本になるなんて、、、誰が思いついたのだろう。ほぼ同じ時代を生きた二人の共演。。この本が出版された同時期、観に行ったミュシャの展示会・・・そして昔〜テレビのCMで流......
寂寥郊野 (講談社文庫)
この小説は、「本当の小説」という印象がある作品である。どういうことかというと、この小説によって伝えられている内容は、小説以外の媒体で伝えるのは、ちょっと難しい、ということだ。主人公のアメリカ人男性と......
電脳文化と漢字のゆくえ―岐路に立つ日本語
本書はコンピュータ(ワープロ)による日本語表記の制限、特にグローバル・スタンダードとして採用されようとしているUnicodeによる制限に対し危機感を持っている編者が、作家、種々の分野の研究者、そして......
バガボンド 26 (26) (モーニングKC)
バカボンドを毎回読んで感じるのは、展開がどれも驚きである。 まさに、最強の貫禄を見せる主人公が、自分より弱い相手にどう向かうかが、必死に考えられている。 そして、先の見えない展開。 え?それで終わ......
バガボンド 25 (25)
一年前にほとんど歯が立たなかった吉岡兄弟に対し、成長した武蔵が完勝。 ぬくぬくと過ごした人間とギリギリのところで突っ走り続けた人間ではまったく成長の大きさが異なってくる、という事実は日々の仕事の中で......
上杉謙信 (吉川英治歴史時代文庫)
本書は武田信玄との幾多の合戦の中で最も激戦となった第四次川中島の戦いを中心に書いています。 読み出すと、手に汗握りつつあっという間に読みきってしまいました。 ことごとく信玄の裏を書いた策略で歴戦のつ......
バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (24)
剣の型、武門の誇りといったモラルに固執しすぎることで剣の伸びやかさを失う伝七郎。対照的に武蔵は勝つために必要なものをとことん探求し、幼少期に自信は実は「理」の中にあったことを思い出す。無邪気に小枝を......
三国志 (7)
三国志演戯における主人公格である、劉備、関羽、張飛の桃園の三兄弟、さらには敵役の曹操までもが、相次いでその激動の生涯を閉じます。スポットライトは、蜀の大軍師諸葛亮と、遂にその姿を見せ始めた魏の将軍司......
三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
司馬遼太郎さんのえがいた「項羽と劉邦」の世界から400年後、再び乱れた中国全土の平和と安寧を取り戻すべく、割拠しはじめる群雄たち。やがて3人の英雄が建国し、ついに晋一国に統一されるまでをまさにえがき......
三国志 (8)
一騎当千の英雄の活躍が輝かしい序盤から、 天才軍師による国の存亡をかけた戦いへと 時代の成熟が感じられます。 序盤は、新しい英雄がどんどん登場し 皆が若いため、躍動感がありますが、 英雄たちが年を......
三国志 (6)
赤壁の戦いで死地を切り抜けて以降、時流を得た劉備が、蜀を興すまでに一気に台頭します。元々から、武将だけを見れば、魏をも凌ごうかというオールスター軍団。国土と兵力という確固たる基盤を得てからは、それま......
三国志〈5〉 (吉川英治歴史時代文庫)
世に名高い「赤壁の戦い」が最大の見所。若き二人の知将、孔明と周瑜が、曹操のお株を奪う見事な計略をもって大勝利を飾り、魏一強時代の終焉を高らかに世に示します。ただ、この戦いを見るにあたって、戦術面だけ......
三国志〈4〉 (吉川英治歴史時代文庫)
「江東の小覇王」孫策が若くして病に倒れ、さらに若い弟の孫権が呉を引き継ぐ。中原に目を転じると、曹操が河北の袁紹を遂に滅ぼし、中華制覇の野望をその視野に入れる。劉備は国力、兵力ともに相変わらず微小で、......
怪猫鬼談
泉鏡花と岡本綺堂目当てで購入したが、中の下くらいの出来だった。猫又がそれほど恐怖心を煽らないし、所詮は創作という感じが強かった。多彩な化け猫軍団だが、本家本元の鍋島の化け猫を越える事ができなかった。......
箱の夫
内田百?風の幻想譚を集めた短編集。近頃は百?の影響がキツい短編が多いですね、川上弘美とか、車谷長吉とか。本作はしかし技術的な模倣のレベルを超越しており、初老の子供のない女性の不安感、財産や頼りにして......
ひとり旅
著者最後のエッセイ集。取材中の経験や発見、出会い等が小品として綴られる。どれも凛として風格があり言葉に無駄が無い。「史実自身がドラマだから」と作り話を排し、史実を忠実に追いかける。結果として敗者にも......
高熱隧道 (新潮文庫)
吉村昭氏の小説で感銘を受けたものの1つが「白い航跡」であった。かの小説では、明治時代の実在する医師の物語であったし、評定のあるように記述文学の話も頭にあったことから、小説の登場人物は実在するものと......
東京の戦争 (ちくま文庫)
戦争と言う言葉からイメージしがちなのは戦闘シーンで、それが戦争の一面であることは確かだとしても、一方では一般の人々が戦時下なりの日常生活を営んでいたのである。政治や軍事の面から語られることの多い戦争......
戦艦武蔵 (新潮文庫)
「戦艦武蔵」子供のころ戦艦が大好きでした。大戦艦の時代は終焉を迎えているにも関らず、大戦艦を建造し、戦争に突き進む日本。建造する技術者たちの苦労は想像を絶するものだったのでしょう。秘密裏に建造される......
羆嵐
100年ほど前に北海道で現実に起こった残酷なヒグマの事件の小説、筆者の同時代の北海道を扱った小説に「赤い人」があるが、いずれも現代の平和で安全な北海道では想像もできないような世界の話で、非常に興味深......
漂流
船が漂流しやっとのことでたどり着いたのは何もない無人島。水も植物もなく、生き物といえばアホウドリだけ。という過酷な状況下、長平が如何に生き抜こうとしたかが描かれています。驚くべきはその生命力。人間、......
ポーツマスの旗 (新潮文庫)
日露戦争の講和条約で活躍した小村寿太郎の話。 外交とは何か。国家とは何か。戦争とは何か。 小村が現代の日本を見たら、何と思うのだろうか。そして、どういう舵取りを して日本の外交を立て直してくれるのだ......
壜の中の手記 (角川文庫)
全12編、どれも奇妙怪奇、奇想天外なゾッとするような短編集。ほとんどが聞き語りというかたちで展開される常識離れしたストーリー。 ジャングルのなかで行き倒れになった主人公。秘境の中に建つ荘厳な宮殿の......
破獄 (新潮文庫)
4回破獄した男が、最後の刑務所長の扱いに戸惑いながらも、破獄しなくなっていく過程がこの本の最高の見せ場であるが、その時にも、最後の刑務所長は自分の男に対する扱い方の上手さではなく、この男が4回繰り返......
三陸海岸大津波 (文春文庫)
古来、村の古老の教えに間違いは無いと言われてきた。長年の経験に基づく智恵は頼りになると信じられてきた。 しかし、この本を読むとそれが偽りであることがわかる。「津波は冬の晴れた日は来ない」との古老の......
最後の親鸞 (ちくま学芸文庫)
現代に「悪人正機説」がなぜ流行るのだろう、 という問いと、そもそも「悪人正機」とは何か、 という問いを持って、本書に向かいました。 親鸞が生き、活動した時代の貧困と混沌の在り様、 悪行を選ぶか死を......
悪人正機 (新潮文庫)
ビートたけし・泉谷しげる・吉本隆明。この3人は東京下町育ちで、塗装業、大工、船大工という職人を父に持ち、そろって下町言葉を捨てず、並外れた業績をなしても庶民感覚を失っていない人たち。本書も糸井重里......
真贋
吉本隆明さんの本は、今まで読んだものがやはり無知な僕では難解な文章や表現が多く、 取っ付きにくいところがあったのですが、これはそんな僕にでも易しく読めるものでした。 どんな問題にでも最終的に付きま......
「情況への発言」全集成 3 1984~1997 (3) (Modern Classics新書 28)
言いたいことを言いまくる「情況への発言」だが、元は、マイナーな自費出版雑誌「試行」の巻頭の恒例企画。マイナーな頃は、マイナーゆえの凄みがあったが、この巻は、メジャーになってしまった著者の発言(依然と......
ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)
吉本隆明氏がこの本で「死」について真正面から語るとき、とても潔く、ひとときも目をそらさない強い力を感じた。「子どもの自殺は親の代理死である」一人の親である吉本氏がこのように語るには相当な覚悟が要るは......
共同幻想論 (角川文庫ソフィア)
この本について、一言で感想を述べるならば、まさに以下の通りになるだろう。 この本に於いて、文学は解体された。 筆者である吉本隆明が本書の中で行っているのが、哲学なのか或いはその他の何物であ......
超恋愛論
著者本人によると、「初めて」だした恋愛論。 情熱的な恋愛を結婚という法的な関係にいかに落とし込むか。それがこの本の説いているテーマだ。 氏は、明治の近代化にともない西洋の恋愛結婚を実践しようとした国......
「情況への発言」全集成 1 1962~1975 (1) (Modern Classics新書 24)
血湧き肉躍る評論集。 時事的な話題に対する批評と 多くの組織、学者、文学者、評論家、タレント、匿名者などからの 批判、中傷、誹謗、罵声に対する批判、反批判がなされています。 いま読み返すと『試行』を......
定本 言語にとって美とはなにか〈1〉 (角川ソフィア文庫)
これほど有名でありながら、これほど何を言っているのか分からない書物というのも珍しい。吉本が言っているのは、自己表現であれば高尚で、そこから離れると藝術的価値は下がるというごく単純な文学価値論に過ぎ......
カール・マルクス (光文社文庫)
最初に本書を読み始めてすぐに挫折し、今村仁司の「マルクス入門」(ちくま新書)を読んでから再チャレンジして、やっとマルクスの面白さに気付き、近年にない知的興奮を味わっているところです。 マルクス、フ......
擲弾兵―パンツァーマイヤー戦記 (学研M文庫)
パンツァー・マイヤーとして知られる著名な武装SS指揮官が自らの戦中・戦後の戦いについて綴った名著です。おそらく小林源文氏の劇画の元ネタだと思います。 本書をもって武装SSの全てが分かったように思うの......
初期ノート (光文社文庫)
この本を読む前に自分は何冊かの吉本隆明氏の本を読んだことがあるのですが、彼が、こんなにも宮沢賢治氏を好きだったとは知りませんでした。それは自分が今までに読んだ彼の著作の中には宮沢賢治氏に触れた文章が......
日本語のゆくえ
題名を読むと、「乱れきった現代の日本語は、これからどこへ向かおうとしているのか!?」などということが論じられているかのような印象を受けますが、さにあらず。 本書は、吉本さん自身による、吉本文学論......
だいたいで、いいじゃない。 (文春文庫)
エヴァンゲリオン、宮崎勤、江藤淳、オウム、という主軸をなすテーマがあって、そこからAIDS、宗教、オタク、最近の若者、自殺、評論、健康とでもいったよなサブ・テーマ並び、それを取り巻く事柄や人物として......
定本 言語にとって美とはなにか〈2〉 (角川ソフィア文庫)
学生時代に熊野の本宮から小雲取、大雲取を越えて那智へ抜ける道、つまり中辺路を初めて歩いた時のことです。鬱蒼と続く杉林をひたすら歩いて峠を越えると、いきなり眼前に真っ青な太平洋が広がっていました。そ......
バルバロッサ作戦〈中〉―独ソ戦史 (学研M文庫)
独ソ戦はパラノイアに近い独裁者であるヒトラーとスターリンがお互いの妄想をガチンコでぶつけ合った戦いであるため、特に遠く離れた日本人には理解できない点が多い。この上中下3巻を読めば、戦いの輪郭がわかり......
今に生きる親鸞 (講談社プラスアルファ新書)
最近、私が枕元に置いている一冊だ。何かに迷い、悩んだ時にめくってみる。するとひきつけられる言葉に出会う。 なぜ人間はなにかにすがって自分の罪を消滅させようと考えたり、死後の安養の世界を夢見たりして......
バルバロッサ作戦〈上〉―独ソ戦史〈上〉 (学研M文庫)
本書は1941年の独ソ開戦から43年のスターリングラード攻防戦までを戦闘面を中心に叙述したノンフィクション戦記である。この続編は「焦土作戦」となる。「バルバロッサ作戦」を読むと、独ソ戦の凄惨苛烈ぶり......
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